これはつい先日(2018年9月)の新聞に載っていた記事の表題です。
いやが上にも目に付いたのですが、『赤ですか?白ですか? いえ、私はロゼで...』こんな書き出しで始まる記事でした。
赤ワインでも白ワインでもない、華やかなピンク色をしているロゼワイン。
飲んだことがある方は多分少ないのでしょうね。とにかく日本では赤ワイン、白ワインと比べて、
ロゼワインは圧倒的に流通量が少ないのが実情で、2017年度のロゼの流通量は全体の僅か 2.5% だったようですから。
そんな背景を踏まえながらも、『日本にもロゼワインのブームが来たのではないか!』と、今年の傾向に期待を込めての記事だったんですね。
何しろ世界のトレンドは辛口のロゼワイン。
フランスでは非発泡ワインの30%以上がロゼワイン、とのデータもありますし、イスラエルでもここ10年ほどで急速な伸びを見せているとの事です。
過去に何回もブーム到来を叫ばれては幻に終わってきたのですが、昨今はとにかく若い女性に人気の気配で、ようやく広がりを見せ始めているように感じられるのです。
簡単にロゼワインの製法について
触れてみますと
ロゼワインは基本的に赤ワインと同じく黒ぶどうを原料として用います。
その代表的な製法は次の2つでしょう。
【セニエ法】
赤ワインの製法で醸しの時間を短くした造り方です。
赤ワインと同じように黒ぶどうを丸ごと発酵させますが、少し色づいた段階で果汁だけを抜きとります。
これを発酵させると通常の赤ワインの色合いではなく、淡いピンク色のワインが出来上がるのです。
当店で扱っているロゼワインでは、カーメルアペラシオン・シリーズのロゼがこのセニエ法で造られています。ジュディアンヒルズにあるブドウ園で収穫されたグルナッシュ及びテンプラニーリョから造られていて、それぞれ果皮と供に短期間の醸しを経て軽く圧搾され、発酵処理を経てそのままステンレスタンクにて3ヶ月間熟成の後、ブレンド処理を経て瓶詰めされています。
※カーメルアペラシオンのロゼは『こちら』
【直接圧搾法】
この方法で造られたロゼはブラッシュワインとも呼ばれます。
ロゼワインと区別されることもあるようですが、黒ぶどうを使って白ワインのように醸す造り方です。
黒ぶどうを搾り、ぶどうジュースにして醸しを施す訳ですが、搾ると若干ですが皮の赤みが溶け出るので淡いピンク色が着く訳です。
カーメルセレクテッドのロゼがこの直接圧搾法で造られたロゼで、ラベルには『ブラッシュワイン』と書かれています。ジュディアンヒルズで収穫されたブドウから作られており、グルナッシュ 40%、テンプラニーリョ 30%、ジンファンデル 30% のブレンドです。
ただ色合いはずいぶんはっきりとしたピンク色をしていて、他で見るブラッシュワインとは少々趣が違うようです。
※カーメルセレクテッドのロゼは『こちら』
野菜や魚介類にチキンや豚肉、牛肉まで、とにかくいろいろな料理に合うと良く言われます。
先日も千駄木のイタリアンレストランで話をしていましたら、『食事の最初から最後まで1本で通すなら辛口のロゼだろう!』と、オーナーシェフも言っていましたね。
見た目が華やかで食欲をそそりますから、料理を一層引き立てることは間違いないでしょう。
ロゼと言っても爽やかな辛口から甘口まで味もさまざま。
初めて飲む人でも飲みやすいですし、記念日などのちょっとしたイベントでも華やさが似合いますし、食前酒にもピッタリで、良いことばかりじゃありませんか!
イスラエルワインをお試しになりたくなった方はこちら:
『また飲みたくなる!
イスラエルワインの歴史と特徴とおすすめワイン』