イスラエルワインを楽しむ〜ヤッフォ・ワイナリー
( Yaffo winery )
ヤッフォ・ワイナリーの風景
エラ・ヴァレーで家族経営の
ワイン造りを続けるブティックワイナリー
ヤッフォ・ワイナリーは、当店が開業してイスラエルワインの扱いを始めた最初の2つのワイナリーの内の1つです。
イスラエルで観光ガイドをしているタマル・ツエデックさんのご紹介でお付き合いを始めた、思い出のあるワイナリーなのです。
1998年に創業者のモシェ・ツェルニカー(Moshe Tzelniker)さんが、ガレージで2,000本程度の赤ワインを造ったことが始まりだそうです。
息子さんもワイン製造に加わり、今では40,000本を超える生産規模に成長しています。
ヤッフォ・ワイナリーは、元々はテル・アビブのヤッフォでワイン作りをしていたのですが、エルサレムから南西に20km 程に位置するエラ・ヴァレーに移り、ここにブドウ畑を所有しています。
※ エラ・ヴァレーにつきましては『エラ・ヴァレー・
ワイナリー』で詳しく紹介しています。
作ってるのはコーシャワイン
ユダヤ教には厳しい食事規定(カシュルート)があり、この食事規定を守って造られたのがコーシャワインです。
醸造から瓶詰めに至るまで、ワインに触れて良いのは正統派と呼ばれるユダヤ教徒に限られており、また認定を受けるにもユダヤ教認証団体から派遣された聖職者ラビの検査を受ける必要があります。
※ コーシャについては『コーシャワインの話』参照。
2017年のイスラエル大使館主催『イスラエルワイン試飲会』のときに、奥様と一緒に来日される機会がありましてね。その時の写真が下記です。
ツェルニカーさんご夫妻
ヤッフォ・ワイナリーのワイン
販売を始めた当初のヤッフォ・ワイナリーのワインはシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン、シラー・メルローの3種類とフラグシップ・ワインであるヘリテージでした。
シャルドネ
イスラエルは元々砂漠で降水量はすくなく、温度の寒暖差は激しく、そして日照時間は長いんですね。
日照時間が長いと酸味がまろやかに、そして濃い味わいになるようです。
もちろん作り手のこだわりが何よりですが、同じシャルドネでもイスラエルのシャルドネにはこのような傾向があるかもしれません。
そして当時、ヤッフォのシャルドネはなかなかの人気でしたがそれもそのはず。
イスラエル国内のコンテストにおいてシャルドネ部門で金賞を獲得している実力派なのです。
ヘリテージ
エチケットはリニューアルされていまして、いずれのワインも今ではすっかりお洒落な様子ですが、ヘリテージの当時のエチケット
は下記でした。
ヘリテージ2009はカベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロ15%、シラー15% のブレンド。色は透明感のある深いガーネット色をして
いてエッジには微かにレンガ色のニュアンスも見られます。
熟したプラムのような果実の豊かな香りが広がり、樹の皮やなめし皮、あるいは土壌の香りも漂います。舌触りはとても滑らか。
まろやかな酸味とタンニンの控えめな渋みがとても良く溶け合い、優しくも深みとコクのあるワインです。
【販売を始めた2013年当時の話】
越出さんと青海さんが主宰する『イスラエル料理ランチパーティー プリムの巻』(2013年2月25日)に参加しましたのが最初のプロモーション活動でした。
越出さん手作りのイスラエル料理に、ワインはYardenの赤・白に加えて、Yaffoのシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーメルローを持参してイスラエル・ワインをアピールしたものです。
シャルドネはフルーティでほんのりと甘みがあり、かつ濃厚さも兼ね備えた一品で、評判も上々だった事を覚えています。カベルネは渋みがほとんど無くてまろやかかつ濃厚であり、またシラーメルローは女性の方々になかなかの好評で、やはりイスラエル料理にはイスラエルワインが合うのです。
イスラエルワインをお試しになりたくなった方はこちら:
『また飲みたくなる!
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