バルカン・ワイナリーのカスタマーセンター
イスラエル最大のワイナリー
バルカン・ワイナリーは、テルアビブ南東のサムソン地区にあるキブツ・ホルダに拠点を構え、イスラエルにおけるワイン産業の近代化と品質向上に貢献してきたワイナリーの一つです。
北はガリラヤから南はミツペ・ラモンまで、2,200エーカー以上の広大なブドウ畑を所有し、かつ年間1000万本以上のワインを生産していて、現在はカーメルを抜いてイスラエル最大の規模を誇るワイナリーです。
お客様重視の姿勢に基づき、2012年に開設した最新のビジター・センターには図書館、博物館、シアター、テイスティングルームなどを備え、ブドウの栽培から熟成、そして瓶詰に至るまでのワイン造りの全てのプロセスをご紹介すると共にワインの世界の様々なトピックスに触れています。
イスラエルでも最も規模が大きくかつ洗練されたビジター・センターの一つであるこの施設は、熟成用樽が置かれているイスラエル最大の貯蔵施設地区の真ん中に作られ、ガラス1枚を隔てて、バルカンの数々のワインが静かに眠る熟成樽を見ることが出来ます。
南アフリカより持ち込まれたピノタージュ
ピノタージュは南アフリカで作られた品種で、ピノ・ノワールとエルミタージュの交配種です。そしてこの品種を最初にイスラエルに持ち込んだのがバルカン・ワイナリーなのです。
2001年の事で、丁寧にイスラエルの土壌に合わせて果実風味豊かなワインを作りだし、「イスラエルはピノタージュの第二の故郷になった。」と評する人が現れるまでに成長して行きます。
バルカン・リザーブ|ピノタージュ
その味わいはまろやかな酸味に干し草や樹木、土の香りが広がり、口の中ですっと溶けて消えていくような柔らかな趣で、可憐で上品な味わいが余韻として長く続きます。
時間の経過と共に顔を出す適度に歯茎を引き締める柔らかな渋みやスモーキーな風味、喉の奥から湧き上がる微かにスパイシーな味わいが複雑味を醸し出し、洗練されたまろやかな酸味ベースの味わいが広がります。
ただ、そうは言ってもイスラエルにおけるピノタージュの収穫量は1%未満ですから、かなり希少な品種と言えでしょう。
ピノタージュは、繊細な日本人に向いているとも評価されていますので、機会がありましたらお試しになってみてはいかがでしょう。
※ 日本では、南アフリカ産のピノタージュが市販されています。
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『また飲みたくなる!
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