イスラエルはどこにある?
エルサレム旧市街のムスリム地区
イスラエルは地中海東端に位置する中東の国なんですが、
そもそも中東って...
中東というとどこを指すかご存じです?
日本では何となく曖昧に、イスラム教の文化圏が広がる西アジアのアラブ諸国や中央アジアの国々を漠然と思い浮かべたりしていますが、
実は案外これは正しく、中東という言葉は定められた特定の地域を指す言葉ではないようです...
そんな中で、概ね地中海東部の沿岸諸国や西アジア、そしてアフリカ北東部を加えた地域と捉えるのが一般のようです。
例えば伝統的な中東の国名を挙げますと、
イスラエル、レバノン、シリア、トルコ、ヨルダン、
エジプト、イラク、イラン、オマーン、カタール、
クエート、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、
イエメン、バーレーン、
そしてパレスチナ自治政府が管轄する地域、と言ったところでしょうか。
ただし他の例では、外務省の案内ではエジプトは含まずにアフガニスタンを入れていますし、NHKによる下の地図ではアフリカ北部のチュニジアとリビアが中東に含まれています。
出典:NHK NEWS WEB 中東概論(4)
中東にあってイスラエルは欧米志向の国
このようにイスラエルは地中海東岸に位置し、中東にある国なのですが、ほぼ欧米的な価値観を基準とした社会構造になっていると言えるでしょう。
イスラエルは世界中からユダヤ人が集まった多民族国家ですが、それでも大半のユダヤ人は欧米系ですからね。
地中海に面していてヨーロッパからそれほど遠くありませんし、(この地域が近東と呼ばれた所以です。)気候は温暖で、テルアビブでは11月でも海で泳いでいる人を見かけます。
実際テルアビブのビーチで海水浴を楽しむ人達を最初に見たときには、ヨーロッパ(地中海)の保養地にいるような印象を受けたものです。
テルアビブの海岸風景
ところがイスラエルの食文化には中東の影響が濃く...
イスラエルの料理と言えばフムスやファラフェルなどが日常生活にすっかり定着していて、良く国民食としても紹介されたりしますが、
そもそもフムスやファラフェルは多くの中東地域で食べられている伝統的な中東料理ですよね。
大雑把ですがイスラエル料理とは、地中海東岸地域の料理(アラブ料理)とユダヤ教の料理、そして移住してきたユダヤ人たちが持ち込んだ世界各地の食文化が融合したものと考えられるようです。
ところでフムスとは、簡単に言うとひよこ豆のペースト。
そしてファラフェルは、ゆでたひよこ豆をすり潰し、香辛料やスパイスを加え、丸めて素揚げしたひよこ豆のコロッケのことですね。
肉を使っていませんので、世界中のベジタリアン達からも人気のメニューになっているようです。
越出水月氏主催 「中東料理教室」 の一場面
(手前から)イスラエルサラダ、フムス、ファラフェル、
そして鍋の中はシャクシューカ
これにユダヤ教の側面からみた食文化が加わります
イスラエル人の75%はユダヤ教徒と言われていまして、ユダヤ教の食事規定である「コーシャ」を避けて通ることはできません。
※ コーシャについて詳しくは
『コーシャワインの話』参照。
この「コーシャ」の中に肉と乳製品は一緒に食べてはいけないという規定があり、こんな背景もあってのことでしょうか、
イスラエルではベジタリアンやヴィーガンが多いと言われてもいます。
※ ヴィーガンについては
『ヴィーガンワインとオーガニックワイン』参照。
移民国家・多民族国家のイスラエル
世界各国に離散したユダヤ教徒が集まってできた移民国家・多民族国家のイスラエル。
アフリカ系やアジア系、インド系の人もいますし、たくさんの人種が集まってできた国でもあるわけです。
また宗教もユダヤ教徒の他にキリスト教やイスラム教の人もおりまして、人種と宗教、そして食文化のるつぼのような国であり、
そしてこれに聖書時代から続く長い歴史が絡むのですから、何とも興味の尽きない国なのです。
こんなことを背景に、イスラエルに地中海沿岸や中東の視点を交え、様々な食文化(料理とワイン)に絡む話題が続きます。
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