エラ・ヴァレーの穏やかな飲み心地が魅力の赤ワイン【メルロー｜イスラエル】

エラ・ヴァレー・エステート｜メルロー

バランスの良い穏やかな飲み心地溢れる赤ワイン

前のヴィンテージまではフルボディの凝縮感漂う力強くどっしりとした味わいを醸し出していましたが、ヴィンテージ2019年からはミディアムボディの飲み口に装いを変え、メルローらしいとても穏やかでふくよかな飲み心地が飲みやすさを演出しています。

微かにツンとくる皮革の香りも匂わせながら、控え目な酸味にプラムやブラックベリーの幾分濃密感漂よう柔らかな果実味とタンニンの優しい渋みが溶けあい、後から湧上がるスパイシーなアクセントがふくらみを添えて、丸みのあるしなやかな飲み心地を奏でます。

どんな料理でも包み込んでしまう楽しい飲み心地

抜栓後、１時間程度空ける（あるいはディキャンタージュする）のがおすすめでしょう。
後味に広がるスパイシーな刺激が柔らかなタンニンに溶け込んで少し後ろに退き始め、ほのかな甘みを引き連れた艶やかな果実味が存在感を現わして、何とも魅力的な飲み心地が広がります。

全体がバランス良く溶け込んだふくよかな飲み口が魅力を放ち、さらに透明感漂うサッパリとした飲み口も顔を出して飲みやすさを主張し、前菜と一緒に楽しむのも似合いますし、鶏肉やラム肉にもぴったりでしょう。
どんな料理でも包み込んでしまうような楽しい飲み心地が溢れるのです。

古代からブドウ栽培と上質なワイン醸造が行われていた伝統の復活
エラ・ヴァレー・ワイナリーは、エラ・ヴァレー（エラの谷）に拠を構えるエステート・ワイナリーです。この地は旧約聖書『サムエル記』の逸話に出てくる少年ダビデが巨人戦士ゴリアテと戦った舞台として知られています。
元々この一帯はぶどうの栽培に適した地域として知られていて、紀元前3,000年〜4,000年の古代からブドウ栽培と上質なワイン醸造が行われており、ワイン造りではとても歴史ある地域なのです。

イスラム教民族による支配が続いてワイン造りが長い間禁止されたため、この地域でのブドウ栽培の歴史はすっかり忘れ去られていたのですが、1990年代初期になって伝統の復活に努力するワインアリーが現れます。
1998年に設立されたエラ・ヴァレー・ワイナリーは、この歴史的な伝統の復活に当初より携わってきたワイナリーで、この地で何千年も続いた古代のワイン作りの文化を再興し、これに現代のワイン醸造の知識と技術を融合してプレミアムワインの生産に取り組んでいるのです。

※エラ・ヴァレーのワインについて詳しくはこちら：『エラ・ヴァレーのワイン一覧』